「詩の礫」(群読)
作・和合亮一 構成・演出:篠本賢一
成増社会教育会館サークルフェスティバル
2016年6月12日(日)14:45~15:15
成増社会教育会館2階レクホール
構成・演出:篠本賢一より
6月12日(日)に和合亮一さんの「詩の礫(つぶて)」を群読します。
東北の震災から五年たち、今年は熊本、大分でも大地震があったりして、福島で現在も続く原発事故からの長い復興作業もいまだに避難生活をしている方々がいることも忘れがちになってしまう今日この頃。
しかし、あの当時、私たちはもっともっと実感していたはずです。
大震災の前には人間の文明は無力であるということを、放射能は人間の科学の限界を超えているものだということを。
和合さんの「詩の礫」は震災当時の彼自身の体験をそれまで培って来た詩的表現を駆使して描いた「震災メモリアル」です。
そこに書かれた言葉を再び読むとき、私たちは当時の感覚を思い出し、私たちの生活がどうあるべきか、そして、私たちがいつも考えていかなければならないことが何なのか、を教えてくれます。
今回の出演者は、私が指導している三つのアマチュア団体「声流seiRYU」、「劇団JIBA」、「劇団櫂人」が結集した19名です。
「声流seiRYU」は、五年前に演出した「継志」という戦争体験を語る会のメンバーが中心となっています。
「劇団JIBA」は、最高齢89歳の景山幸子を団長にしたシニア劇団です。
「劇団櫂人」は、五年前に旗揚げしたシニア劇団ですが、ブレヒト、イヨネスコ、アリエル・ドーフマンなど骨太な作品を上演し、評価を受けている伸び盛りの劇団です。
公共施設での発表会ですが、再び和合亮一さんの言葉に触れたとき、あなたはきっと何かを思い出すはずです。
稽古を重ねている私たちがそうであるように。何度も演出している『詩の礫』ですが、今回の作品もとても力のこもった作品になりそうです。
一団体持ち時間30分の区民文化祭のなかでの発表で、前後にはダンスチームが控えていてなかなか手ごわい状況です。
観客席も出たり入ったりが自由な状況で、私たちとしては路上パフォーマンスをやるような感覚で気合を入れて稽古に励んでいます。
皆様の御来場をお待ちしています。
2016年6月12日(日)@板橋区立成増社会教育会館 2階レクホール 14時45分頃開演(終演予定15時15分頃)
「成増社会教育会館サークルフェスティバル」のなかでの発表です。入場料無料。
『詩の礫』作:和合亮一、構成・演出:篠本賢一
出演:伊藤のり子、小野厚子、黒井暁子、菅野智美、松原卓、渡辺千穂(声流seiRYU)
大月富久子、景山幸子、加藤翠、佐々木千代美、佐藤裕美、高橋真子、松本達広(劇団JIBA)
青木恵、向後正枝、田中淳子、服部次郎、宮下文子、渡辺泰子(劇団櫂人)